石狩川の一次支川である千歳川は、その緩やかな河床勾配により、増水時には石狩川本川の影響を長期間受け続けます。更に、流域では数年に一度の頻度で水害に見舞われるなど、治水対策が困難な特徴を有しています。このため現在でも、洪水対策のための堤防強化、河道断面増大を目的とした河道掘削、高水位を低下させるための遊水地整備などの事業が、複合的かつ継続的に行われています。
なお、遊水地は流域4市2町 計6ヶ所に分散整備され、完成時の総洪水調節容量は約5千万m3となります。
本工事は、平成23年度から開始された南幌町晩翠地区の遊水地整備事業に位置付けられます。遊水地を囲むように設けられる堤防(周囲堤)の建設が主な内容で、掘削された粘性土を砂と攪拌混合し、堤防として盛土します。完成時の洪水調節容量は約5.4百万m3が計画されています。