平成23年9月2日から7日にかけて、台風や前線の影響で道内各地に大雨がもたらされました。
音更川流域では増水による大規模な河岸浸食が多数発生し、本工事区間は堤防の一部が流出するほどの被害を受けました。当時、流出箇所に根固めブロックを投入して浸食の進行を防いだほか、仮締切堤を建設する等の応急策がとられました
本工事は浸食された築堤の復旧はもとより、今後の出水による河岸浸食への対策として行われます。
具体的には、大型連節ブロックを低水・高水敷に敷設して河岸浸食に備えます。また、急な河床勾配には根固めブロックを敷設することで流速を弱める対策を施し、蛇行した河道の切り替え作業も合わせて行います。
1.着工前
・河道が大きく蛇行し、築堤を浸食しています。
・浸食部の拡大を防ぐため、河道と築堤の境界部には根固めブロックが敷設されています。
・築堤浸食部から堤内への浸水を防ぐため、仮締切堤が設けられています。
2.仮締切・低水護岸
・仮締切をし、河道を切り替えます。
・現況河道部を掘削整地し、大型連節ブロックを敷設します。この構造物は、増水時の河道浸食を抑制します。
3.根固めブロック
低水護岸の上に根固めブロックを一定間隔で敷設します。
この構造物は、増水して河道が浸食された場合、水流の勢いを弱める役割を果たします。図の台形部分一つが200個のブロックで成り立っています。
4.築堤盛土
浸食された築堤を復旧します。
5.高水護岸
復旧した築堤堤外に大型連節ブロックを敷設します。
本構造物は、この高さまで水流が及んだ場合でも、これ以上築堤を浸食させないために敷設されます。
6.埋め戻し・仮締切撤去
構造物を埋め戻した後、仮締切を撤去し、計画河道へ切り替えます。なお、計画河道とする部分は予め工事途中で掘削してあります。
7.仮締切堤撤去・完成
堤内に設置してあった仮締切堤を撤去し、工事完成です。
<おことわり> 必ずしも上記の順序で工事が進むわけではありません。それぞれの工種が重複して行われますし、現場の状況で工程が前後する場合もあります。また、説明を省略している工種もあります。
10月下旬~11月上旬 進捗状況
10月中旬 進捗状況
10上旬 進捗状況
9月中旬 進捗状況
9月上旬 進捗状況
8月下旬 進捗状況
7月下旬 進捗状況
6月下旬 進捗状況
6月中旬 進捗状況
4月下旬 着工前